スクラッチプログラミング - ランゲーム|ゲームオーバーとスタートボタン
ランゲームのつくりかた|パート2
Scratch (スクラッチ)でつくるランゲームについて、3回(かい)にわけておとどけしています。今回(こんかい)は、そのパート2です。
- パート1では、ネコをずっとはしらせて、ジャンプできるようにしました。
- パート2(このきじ)では、ネコが障害物(しょうがいぶつ)にあたったらゲームオーバーにして、はしりつづけたタイムをはかれるようにします。ゲームを開始(かいし)・再開(さいかい)するためのボタンもつくります。
- パート3では、はしるスピードをだんだんはやくしたり、宝石(ほうせき)をゲットできるようにして、ゲームを完成(かんせい)させます。
サンプルプロジェクト
下(した)にあるのは、これからつくっていくランゲームのサンプルプロジェクトです。記事(きじ)をよみすすめる前(まえ)に、ゲームオーバーになるようすやボタンの表示(ひょうじ)、タイムの表示(ひょうじ)をみておいてください。
障害物(しょうがいぶつ)にあたったらおわり
パート1では、ネコがはしるだけでなく、ジャンプできるようにしました。これは、はしっている途中(とちゅう)ででてくるトゲやマグマをよけられるようにするためです。
ジャンプのタイミングをまちがえてトゲやマグマにあたったら、ゲームオーバーにしましょう。
- トゲやマグマにふれたかどうかは、その色(いろ)で判定(はんてい)します。
- すべてのスクリプトをとめて、ゲームをおわりにします。
ゲームオーバーになったら背景(はいけい)がかわるようにします。ゲームが終了(しゅうりょう)したことをわかりやすくするためです。メッセージをつかって、ゲームオーバーになったことをつたえましょう。
ステージの背景(はいけい)を変更(へんこう)する
ネコからのメッセージをうけとるのは、ステージです。ステージのスクリプトをつくる前(まえ)に、ゲームオーバーになったときに表示(ひょうじ)する背景(はいけい)をつくりましょう。
- はいけい1 を複製(ふくせい)して、ゲームオーバーになったことがわかるような背景(はいけい)をつくります。
- 背景(はいけい)のちがいをわかりやすくするために、コスチュームの名前(なまえ)を「ゲームちゅう」、「ゲームオーバー」にしておいてください。
背景(はいけい)を用意(ようい)できたら、ステージのスクリプトをつくります。
- ゲームをはじめるとき、背景(はいけい)のコスチュームは「ゲームちゅう」です。
- ゲームオーバーになったとき、背景(はいけい)のコスチュームを「ゲームオーバー」にします。
うごきをたしかめよう
緑(みどり)の旗(はた)をおして、ここまでのうごきを確認(かくにん)してみましょう。ネコがトゲやマグマにあたったらゲームがとまり、ゲームオーバーの背景(はいけい)にきりかわるようになりました。
ボタンをつくろう
ここからは、あらたにボタンのスプライトを用意(ようい)してスクリプトをつくっていきます。緑(みどり)の旗(はた)をおさなくても、くりかえしゲームをたのしめるようにするためのボタンです。
ボタンのスプライトを追加(ついか)して、コスチュームを2つつくりましょう。コスチュームのちがいをわかりやすくするために、それぞれに名前(なまえ)をつけてください。ここでは、「はしる」と「もういちど」という名前(なまえ)にしています。
- はしる:ネコをはしらせるためのボタンのコスチューム
- もういちど:ゲームオーバーになったあと、もう一度(いちど)ゲームをはじめるためのボタンのコスチューム
最初(さいしょ)の設定(せってい)
ボタンの最初(さいしょ)の状態(じょうたい)を設定(せってい)しましょう。
- 表示(ひょうじ)する位置(いち)は、ステージの中央(ちゅうおう)です。
- ほかのスプライトよりも一番(いちばん)手前(てまえ)に表示(ひょうじ)します。
- ネコをはしらせるためのボタンのコスチュームにします。
- 最初(さいしょ)はかならず表示(ひょうじ)されるようにします。(ゲームを開始(かいし)したら非表示(ひひょうじ)にします)
ゲームオーバーになったときの設定(せってい)
ゲームオーバーになったとき、ネコがおくるメッセージをうけとります。もう一度(いちど)ゲームをはじめるためのコスチュームにして、ボタンを表示(ひょうじ)しましょう。
このボタンがおされたときにどのようにゲームをうごかすのかは、ボタンのコスチュームにおうじてかえますよ。下(した)のようにブロックをつなげておいてください。
「はしる」がおされたとき
まずは、コスチュームが「はしる」のときにボタンがおされた場合(ばあい)です。ネコをはしらせて、ゲームをはじめましょう。
- ボタンのコスチュームを確認(かくにん)します。
- ゲームをはじめるためのメッセージ
スタート
をおくります。 - ボタンが表示(ひょうじ)されたままだとゲームをやりにくいので、非表示(ひひょうじ)にします。
「もういちど」がおされたとき
つづいて、コスチュームが「もういちど」のときにボタンがおされた場合(ばあい)です。もう一度(いちど)ゲームをはじめられるようにしましょう。
- ゲームを最初(さいしょ)の状態(じょうたい)にもどすためのメッセージ
リセット
をおくります。 - ネコをはしらせるためのボタンのコスチュームにします。
以上(いじょう)で、ボタンのスクリプトができました。
次(つぎ)のセクションからは、緑(みどり)の旗(はた)がおされたときではなく、このボタンをクリックしたときにネコがはしりだすようにしていきますよ。
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ネコのスクリプトを修正(しゅうせい)しよう
ネコは、さきほどつくったボタンからのメッセージをうけとります。次(つぎ)のようにスクリプトを修正(しゅうせい)しましょう。
みどりのはたがおされたとき
、最初(さいしょ)の状態(じょうたい)を設定(せってい)します。スタートをうけとったとき
、ジャンプできるようにします。スタートをうけとったとき
、はしらせます。リセットをうけとったとき
、最初(さいしょ)の状態(じょうたい)にもどします。
地面(じめん)のスクリプトを修正(しゅうせい)しよう
地面(じめん)も、ボタンからのメッセージをうけとります。次(つぎ)のようにスクリプトを修正(しゅうせい)しましょう。
みどりのはたがおされたとき
、最初(さいしょ)の状態(じょうたい)を設定(せってい)します。スタートをうけとったとき
、地面(じめん)をうごかします。リセットをうけとったとき
、最初(さいしょ)のみためにもどします。
ジャンプボタンのスクリプトに追加(ついか)しよう
ジャンプボタンは、ネコがはしりはじめたときに表示(ひょうじ)して、ゲームオーバーになったら非表示(ひひょうじ)にします。次(つぎ)のようにブロックを追加(ついか)しましょう。
みどりのはたがおされたとき
、このときはまだ非表示(ひひょうじ)です。スタートをうけとったとき
、表示(ひょうじ)します。ゲームオーバーをうけとったとき
、非表示(ひひょうじ)にします。
ステージのスクリプトに追加(ついか)しよう
つづいてステージです。ステージも、ボタンからのメッセージをうけとります。リセットをうけとったとき
、ゲーム中(ちゅう)の背景(はいけい)にもどしましょう。
うごきをたしかめよう
ここまでのうごきを確認(かくにん)してみましょう。緑(みどり)の旗(はた)をおしても、ネコははしりません。ボタンをおすとネコがはしりだします。ゲームオーバーになっても、ボタンをおすことで何度(なんど)でもやりなおせるようになりました。
タイムをはかろう
最後(さいご)に、はしりつづけたタイムをはかれるようにします。ステージにブロックを追加(ついか)していきましょう。
- 変数(へんすう)
タイム
をつくって、最初(さいしょ)の値(あたい)を0
にします。 スタートをうけとったとき
、1秒(びょう)ごとにタイム
をふやします。リセットをうけとったとき
、タイム
を0
にもどします。
はしりつづけたタイムはステージで確認(かくにん)できるようにしたいので、ブロックの左(ひだり)にチェックをいれておきます。ステージに表示(ひょうじ)された変数(へんすう)はドラッグすることができるので、みやすい場所(ばしょ)に移動(いどう)しておいてくださいね。
スクリプト完成(かんせい)
以上(いじょう)で、ランゲームのつくりかたパート2の解説(かいせつ)はおわりです。ネコが障害物(しょうがいぶつ)にあたったらゲームオーバーになって、はしりつづけたタイムをはかれるようになりました。
Scratch の Pyxofy ページへいって、実際(じっさい)にランゲームであそんでみてくださいね。Scratch ランゲーム by Pyxofy
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まとめ
今回(こんかい)は、Scratch でつくるランゲームの解説(かいせつ)パート2として、以下(いか)のスクリプトをつくりました。
- 障害物(しょうがいぶつ)にあたったらゲームオーバーにする
- ボタンをおすとネコがはしりだす
- ボタンをおしてゲームをリセットする
- はしりつづけたタイムをはかる
今後(こんご)のパート3では、ゲームをよりおもしろくするために、はしるスピードをはやくしたり、宝石(ほうせき)をゲットできるようにしてゲームを完成(かんせい)させます。おたのしみに!
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