スクラッチプログラミング - ドッジボールゲームのつくりかた - Part 3

プレイヤーと対戦相手(たいせんあいて)にライフ(HP)を設定(せってい)して、ドッジボールゲームを完成(かんせい)させましょう。ボールにあたったらライフポイントをへらして、ライフがゼロになったらゲームをおわりにします。

スクラッチプログラミング - ドッジボールゲームのつくりかた - Part 3
Photo by Kelly Sikkema / Unsplash

更新日:2023年12月27日

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Part 1、Part 2でやったこと

Part 1 Part 2 では、自分(じぶん)で操作(そうさ)するプレイヤーと、対戦相手(たいせんあいて)を左右(さゆう)にうごかして、ボールをなげられるようにプログラミングしました。

プレイヤーと対戦相手がボールを投げ合う
プレイヤーと対戦相手がボールを投げ合う
スクラッチプログラミング - ドッジボールゲームのつくりかた - Part 1
ボールをあててあそぶドッジボールゲームをつくってみましょう。矢印(やじるし)キーでプレイヤーを操作(そうさ)して左右(さゆう)にうごかしながら、相手(あいて)にむかってボールをなげるプログラムをつくります。
スクラッチプログラミング - ドッジボールゲームのつくりかた - Part 2
Part 1でプログラミングしたプレイヤーの対戦相手(たいせんあいて)をつくります。相手(あいて)は自動(じどう)でうごいてボールをなげてきます。おたがいにボールをあてられるようにプログラミングしましょう。

Part 3でやること

今回(こんかい)は、プレイヤーと相手(あいて)にライフ(HP)を追加(ついか)して、ゲームを完成(かんせい)させますよ。

ハートの数で表示されたライフ
ハートの数で表示されたライフ

ライフのひょうじほうほう

ライフの表示方法(ひょうじほうほう)は、 「コスチューム」 「クローン」 の2パターンあります。

  • コスチュームでつくるライフ
    コスチュームでつくるライフのプログラムは簡単(かんたん)です。コスチュームを複数(ふくすう)つくっておいて、ポイントがかわるたびにコスチュームをきりかえます。
  • クローンでつくるライフ
    
クローンでつくるライフでは、用意(ようい)するコスチュームは1つだけです。変数(へんすう)でポイントをコントロールするので、すきな数(かず)のライフポイントでゲームをすることができます。

ここでは、コスチュームでライフをつくっていきますよ。クローンでつくるライフのプログラムは こちら で紹介(しょうかい)しています。

スクラッチプログラミング - ライフ(HP)のつくりかた
ゲームでつかえるライフ(HP)のプログラムを紹介(しょうかい)します。ハートのスプライトでライフを表示(ひょうじ)して、ダメージをうけたときに1ポイントずつへるようにプログラミングします。

コスチュームでつくるライフ

ハートのスプライトを用意(ようい)して、ライフをつくっていきましょう。まずは、プレイヤーのライフです。ステージの右下(みぎした)に表示(ひょうじ)されるようにします。

  • プレイヤーのライフの座標(ざひょう)を指定(してい)する
ステージ右下に表示されているプレイヤーのライフ
ステージ右下に表示されているプレイヤーのライフ

コスチュームをふやそう

ここでは、5ポイントのライフをつくっていきますよ。ハートを1つずつふやして、コスチュームを5つにします。最後(さいご)にのこる1ポイントが、ステージの右端(みぎはし)に表示(ひょうじ)されるようにしたいので、ハートを左側(ひだりがわ)にふやしてコスチュームをつくってください。

  • 「プレイヤーのライフ」 のコスチューム5つ
ハートの数とコスチュームを増やして5つにする
ハートの数とコスチュームを増やして5つにする

コスチュームをきりかえよう

コスチュームが用意(ようい)できたら、プログラミングしていきましょう。最初(さいしょ)は、5ポイントからはじめます。

  • コスチュームを「コスチューム5」にする
ライフ5のコスチュームから始める
ライフ5のコスチュームから始める

ライフをへらす合図(あいず)になるのが、相手(あいて)のボールがプレイヤーにあたったときの、「プレイヤーにあたった」というメッセージです。ボールがあたったときに、「のこりライフが1ポイントの場合(ばあい)」と、「もっとのこっている場合(ばあい)」で、実行(じっこう)する内容(ないよう)をわけていきますよ。

  • メッセージをうけとったとき、条件(じょうけん)をわける
「プレイヤーに当たったを受け取ったとき」ブロックに「もし〜なら、でなければ」ブロックをつなげる
「プレイヤーに当たったを受け取ったとき」ブロックに「もし〜なら、でなければ」ブロックをつなげる

のこりライフが1ポイントのときにボールがあたったなら、ライフはゼロになりますね。最後(さいご)のハートをみえなくして、ゲームをおわりにしましょう。のこりライフのポイントは、コスチュームで確認(かくにん)します。

  • もしコスチュームの番号(ばんごう)が「1」なら、かくして、すべてをとめる
残りライフが1のときの条件と実行内容
残りライフが1のときの条件と実行内容

それ以外(いがい)のときは、まだゲームをつづけられるので、コスチュームをかえてライフを1ポイントずつへらします。「コスチュームの番号(ばんごう)」に「マイナス(1)」をくみあわせると、1つ前(まえ)のコスチュームにすることができますよ。

  • 前(まえ)のコスチュームにする
「でなければ」の間にコスチュームを切り替えるブロックを追加する
「でなければ」の間にコスチュームを切り替えるブロックを追加する

プレイヤーのライフがゼロになってプログラムをとめるときに、「かくす」ブロックをつかいましたね。最初(さいしょ)はかならずライフが表示(ひょうじ)されるようにしておくのを、わすれないようにしましょう。

  • 「ひょうじする」を追加(ついか)する
緑の旗が押されたとき、座標とコスチュームを指定して、表示する
緑の旗が押されたとき、座標とコスチュームを指定して、表示する

これで、プレイヤーのライフが完成(かんせい)です!

あいてのライフ

相手(あいて)のライフは、ステージの左上(ひだりうえ)に表示(ひょうじ)します。最後(さいご)にのこる1ポイントが、ステージの左端(ひだりはし)に表示(ひょうじ)されるようにしたいので、ハートを右側(みぎがわ)にふやしてコスチュームをつくってくださいね。

  • 「あいてのライフ」のコスチューム
相手のライフのスプライトを作ってコスチュームを5つにする
相手のライフのスプライトを作ってコスチュームを5つにする

プログラムは、プレイヤーのライフとほぼおなじです。ライフを表示(ひょうじ)する位置(いち)と、うけとるメッセージを指定(してい)しましょう。

  • 座標(ざひょう):左上(ひだりうえ)
  • メッセージ:「あいてにあたった」
プレイヤーのライフのプログラムとは、座標とメッセージ名が違う
プレイヤーのライフのプログラムとは、座標とメッセージ名が違う

プログラムかんせい

コスチュームをきりかえて表示(ひょうじ)するライフの完成(かんせい)です!

プレイヤーのライフのプログラム
プレイヤーのライフのプログラム
相手のライフのプログラム
相手のライフのプログラム

ライフをチカチカさせるには?

ライフがへるときに、スプライトに 画像効果(がぞうこうか) をあたえると、ライフがへったことがわかりやすくなりますよ。 Part 1 で紹介(しょうかい)したサンプルのドッジボールゲームでは、あかるさの効果(こうか)をつかって、ハートをチカチカと点滅(てんめつ)させています。

コスチュームを変えたときに画像効果を与える
コスチュームを変えたときに画像効果を与える

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まとめ

ここまで3かいにわたって、ドッジボールゲームのつくりかたを紹介(しょうかい)してきました。

Part 1では、プレイヤーを操作(そうさ)できるようにして、Part 2では、対戦相手(たいせんあいて)とボールをなげあえるようにして、Part 3では、ライフを設定(せってい)してゲームを完成(かんせい)させました。

コスチュームでつくるライフは、つかうブロックもすくなくてプログラムは簡単(かんたん)でしたね。でももし、「5ポイント」ではなく、「10ポイント」のゲームをつくりたかったらどうでしょう?それだけのコスチュームをつくるのは、大変(たいへん)ですよね。

そんなときのために、 次回(じかい) は、クローンでライフをつくる方法(ほうほう)を紹介(しょうかい)します。

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