スクラッチプログラミング - よくわかる!「xざひょう」と「yざひょう」のせつめい

Scratch (スクラッチ)でよくつかわれるブロックのひとつが、座標(ざひょう)のブロックです。 「xざひょう」と「yざひょう」についてしっておけば、スプライトの位置(いち)をきめることができるようになりますよ。

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ざひょうでステージのいちがわかる

プログラミングするページの右上には、「ステージ」がありますね。Scratchでつかうスプライトはみんな、ここのステージに表示(ひょうじ)されます。

Scratchのステージにスプライトが表示される

ステージの中の位置(いち)を数字(すうじ)であらわしたものが、座標(ざひょう)です。座標(ざひょう)をつかうと、スプライトの正確(せいかく)な位置(いち)をきめることができますよ。

座標でスプライトの正確な位置を決めることができる

今回(こんかい)は、Scratchの座標(ざひょう)についてしょうかいします。

「スプライトをここに表示(ひょうじ)したい!」
「スプライトを、ここからむこうに移動(いどう)させたい!」

そんなときのために、座標(ざひょう)のブロックをつかえるようになりましょう。

座標に使うブロック

「xざひょう」と「yざひょう」のせつめい

座標(ざひょう)には「x」と「y」があり、それぞれ数字(すうじ)であらわします。Scratchでは、ステージのまん中が「xざひょう:0、yざひょう:0」です。

x(エックス)?
y(ワイ)?
なんだかむずかしそう?!

そんなあなたのために、ネコちゃんの登場(とうじょう)です。座標(ざひょう)について説明(せつめい)してもらいましょう!

みどりのはたをタップ(パソコンではクリック)して、スタートです。途中(とちゅう)でとめるときは、あかいボタンをタップします。

xざひょう:ステージのよこ

  • 右へいくほど、かずが大きくなる
  • 左へいくほど、かずが小さくなる
  • まん中より左へいくと、かずはマイナスになる

yざひょう:ステージのたて

  • 上へいくほど、かずが大きくなる
  • 下へいくほど、かずが小さくなる
  • まん中より下へいくと、かずはマイナスになる

ステージのはし

  • 右…xざひょう:240
  • 左…xざひょう:-240
  • 上…yざひょう:180
  • 下…yざひょう:-180

ネコがいちばんはしの座標(ざひょう)に移動(いどう)したとき、ステージからはみ出していたのに気づきましたか?

なぜ、はみだしてしまうんでしょう?

スプライトがステージからはみ出る

そのりゆうは、スプライトの中心(ちゅうしん)を座標(ざひょう)にあわせているからです。

きじゅんはスプライトのちゅうしん

座標(ざひょう)の基準(きじゅん)となるのは、スプライトの中心(ちゅうしん)です。

スプライトの中心(ちゅうしん)がどこにあるかは、コスチュームでかくにんすることができますよ。

スプライトの中心

ネコのばあいは、口の下あたりが中心(ちゅうしん)になっていますね。だから、座標(ざひょう)をいちばんはしにすると、からだの半分(はんぶん)くらいステージからはみ出してしまうのです。

さてここまでは、座標(ざひょう)とはどういうものかについて説明(せつめい)してきました。つぎに、座標(ざひょう)のブロックを見ていきましょう。

スプライトのいちをきめよう

スプライトの位置(いち)は、「xざひょう」と「yざひょう」であらわします。

位置(いち)をきめるときにつかうのは、「xざひょうを○、yざひょうを○にする」ブロックです。

x座標とy座標を決めるブロック

ブロックの白いぶぶんに、xとyのかずを入れると、スプライトを表示(ひょうじ)する位置(いち)をきめることができます。

では、スプライトをステージのまん中に表示(ひょうじ)してみましょう。

  • はたがおされたとき
  • xざひょうを(0)、yざひょうを(0)にする
スプライトをステージの真ん中に表示する

このように座標(ざひょう)をきめておくと、プログラムをスタートさせたときにかならず、スプライトがステージのまん中に表示(ひょうじ)されますよ。

スプライトのざひょうをしる

「座標(ざひょう)はわからないけど、このへんに表示(ひょうじ)したいなあ」

そんなときは、スプライトをその位置(いち)にドラッグしてみましょう。スプライトの座標(ざひょう)が、自動的(じどうてき)にブロックに入ります。

スプライトの位置によって座標がかわる

スプライトの座標(ざひょう)は、ステージの下でもわかりますよ。このネコは、「xざひょう:-146、yざひょう:104」の位置(いち)にいますね。

ステージの下で座標がわかる

スプライトを左右にいどうさせよう

スプライトを左右に移動(いどう)させたいときは、「xざひょうを○ずつかえる」ブロックをつかって、xをかえます。

x座標を10ずつかえるブロック

xのかずをかえるとスプライトがどのように移動(いどう)するのか、見てみましょう。

xざひょうを10ずつかえる

  • 「はたがおされたとき」
  • 「xざひょうを(0)、yざひょうを(0)にする」
  • xざひょうを10ずつかえる

右にすこしだけ移動(いどう)します。

スプライトのx座標が10変わる

xざひょうを100ずつかえる

  • 「はたがおされたとき」
  • 「xざひょうを(0)、yざひょうを(0)にする」
  • xざひょうを100ずつかえる

かずを大きくすると、たくさん移動(いどう)します。

スプライトのx座標が100変わる

xざひょうを-100ずつかえる

  • 「はたがおされたとき」
  • 「xざひょうを(0)、yざひょうを(0)にする」
  • xざひょうを-100ずつかえる

かずをマイナスにすると、左に移動(いどう)します。

スプライトのx座標が−100変わる

スプライトを上下にいどうさせよう

スプライトを上下に移動(いどう)させたいときは、「yざひょうを○ずつかえる」ブロックをつかって、yをかえます。

y座標を10ずつかえるブロック

yのかずをかえるとスプライトがどのように移動(いどう)するのか、見てみましょう。

yざひょうを10ずつかえる

  • 「はたがおされたとき」
  • 「xざひょうを(0)、yざひょうを(0)にする」
  • yざひょうを10ずつかえる

上にすこしだけ移動(いどう)します。

スプライトのy座標が10かわる

yざひょうを100ずつかえる

  • 「はたがおされたとき」
  • 「xざひょうを(0)、yざひょうを(0)にする」
  • yざひょうを100ずつかえる

かずを大きくすると、たくさん移動(いどう)します。

スプライトのy座標が100かわる

yざひょうを-100ずつかえる

  • 「はたがおされたとき」
  • 「xざひょうを(0)、yざひょうを(0)にする」
  • yざひょうを-100ずつかえる

かずをマイナスにすると、下に移動(いどう)します。

スプライトのy座標が−100変わる

スプライトをななめにいどうさせよう

「xざひょう」と「yざひょう」のブロックをくみあわせると、スプライトをななめに移動(いどう)させることができますよ。

  • 「はたがおされたとき」
  • 「xざひょうを(0)、yざひょうを(0)にする」
  • xざひょうを100ずつかえる
  • yざひょうを100ずつかえる
スプライトがななめに移動する

いどうじかんをきめよう

座標(ざひょう)の移動(いどう)じかんをきめられるのが、「○びょうでxざひょうを○に、yざひょうを○にかえる」ブロックです。

座標の移動時間を決めるブロック

つぎのプログラムのばあい、スプライトは1びょうかけて、xざひょう:180、yざひょう:120まで移動(いどう)します。

  • 「はたがおされたとき」
  • 「xざひょうを(-180)、yざひょうを(-120)にする」
  • 1びょうでxざひょうを(180)に、yざひょうを(120)にかえる
1びょうかけて座標を変える

なめらかにうごかそう

また、このブロックをつかうと、スプライトをなめらかにうごかすことができますよ。

たとえば、下のようにブロックをつなげて、オバケをゆらゆらと移動(いどう)させてみましょう。

  • 「はたがおされたとき」
  • 「xざひょうを(-230)、yざひょうを(170)にする」
  • (3)びょうでxざひょうを(-145)に、yざひょうを(-50)にかえる
  • (3)びょうでxざひょうを(-15)に、yざひょうを(60)にかえる
  • (3)びょうでxざひょうを(220)に、yざひょうを(0)にかえる
オバケがなめらかに移動するプログラム

どのようなうごきになるか、プロジェクトをためしてみてください。

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まとめ

今回(こんかい)は、Scratchの座標(ざひょう)についてしょうかいしました。

スプライトを表示(ひょうじ)する位置(いち)をきめたり、スプライトを移動(いどう)させるときに、座標(ざひょう)のブロックをつかいます。Scratchでプログラミングするときによくつかうブロックなので、座標(ざひょう)とはどういうものなのか、おぼえておきましょう!

次回(じかい)は、座標(ざひょう)のブロックをつかって、スプライトをジャンプさせる方法(ほうほう)をしょうかいします。

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